東京電力福島第1原発で、メルトダウンの可能性は前から指摘されていた。
にも関わらず、今まで「大丈夫」の繰り返しばかり。
で、今日になったら、1号機の原子炉圧力容器内の水位が燃料棒の上部より低かった問題で、東電と経済産業省原子力安全・保安院は、燃料棒の大半が溶融して原子炉圧力容器の底にたまっているとの見解を示した。
1号機では、燃料棒の55%が損傷していると推定されているが、燃料棒が完全な形で残っていれば全露出していることになる。
圧力容器には冷却のための注水が続いているが、水位が上がっていないのだから、水漏れが起きているのは確実で、その原因について、東電は「圧力容器の底にある管との溶接部などが、溶けた燃料の熱で穴があいた可能性がある」としているが、となると、圧力容器の温度は120度以下に保たれており、炉心は引き続き冷却されているとみられると言われても、もう信じるコトが出来ない。
おまけに、もう少し前から色々なコトを想定すべきだというコトを無視し続けて来た東京電力の責任が曖昧なまま、このまま進むのは如何なものか。
もっと、原子力に詳しく、過去に様々な問題を指摘していた科学者をトップに引き上げて、ありとあらゆる問題を調べて貰うべきではないのだろうか。
そして、最終的にあまりに天文学的な補償額になった時に、税金や電気代の値上げで国民が負担するというのが避けられないにしても、その前に、過去の原子力政策の見直しとか、上層部の給料は大判振る舞いでも、実際の作業員は使い捨てだった東京電力の体質などを再検証した上で、悪い部分を切り捨てなければ、正に敗戦当時の曖昧な決着と同じコトになる。
人間は過ちを犯すものである。
でも、だからこそ何故間違ったのかというコトをしっかりと反省して、改めなければ何度でも同じ失敗を繰り返す。
そのツケを国民が払わされ続けるコトに、しっかりと「No!」と言うべきだ。
でなければ、今後とも自殺する国民が増えるばかりだと思うので‥‥