2011年05月14日

責任逃ればかりの東電

福島原発の事故に対して、東京電力の人々の会見はあまりに他人事ぽい気がして、何時もTVで見ていると不快になるのだが、それもそのハズだという話に驚いた。

2006年9月、原子力安全委員会では耐震設計の審査基準を改定することになった。

「それまでは安全な原子力を造ろうという方針だったはずですが、このときの指針では、電力会社が地震や津波を想定し、それより大きな地震があったら『想定外』とみなす、つまり仕方がないという内容だったのです」(武田教授)

さらに指針には、「原発に『想定外』のことが起こった場合、【1】施設が壊れて【2】大量の放射性物質が漏れて【3】著しくみんなが被曝する」とはっきり書かれていたという。

「それは、電力会社が想定しない範囲であれば、原発が壊れて国民が被曝してもいいという意味です。この指針は、電力会社と保安院が結託して『想定外』には責任を取らないようにしたものなのです」
と、中部大学教授・武田邦彦氏は、自身が委員を務めた原子力安全委員会でのやりとりについて述べ、東京電力の清水社長が「津波は想定外」と繰り返したのも、この指針に沿った責任逃れだと証言したらしい。

東京電力の清水正孝社長は、参院予算委員会に参考人として出席し、社員の退職金や企業年金について「老後の生活資金に直結する問題で、現時点では(減額を)検討していない」と述べ、リストラの対象としていないことを明らかにしたそうだが、上層部の人々は何の責任も取らず、会社もホトンド無傷で生き延びて、負担は国民になどという馬鹿げた話があってイイものか。

福島第1原発の敷地内で作業していた60代男性が体調不良を訴えて死亡したが、現場では作業中に熱中症や脱水症状の疑いで病院に運ばれたり、免震重要棟に引き揚げて休むケースも出てきているというが、大変なコトは現場任せで、事故の負担は国民任せ。

そんな無責任な会社に公共の電気を任せておいて良いものなのか。

どう考えても、東電は一度清算して、新たな枠組みでスタートする以外に、こんな腐った会社の建て直しなど無理だと思うのだけれど‥‥
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この記事へのコメント
経営者サイドの考え方が耐震偽装事件を起こした会社と同じですよね。経営者責任もまともに問わないし、株主の責任も問わないような運びのようですし、これじゃ、誰も納得できないと思いますね。
Posted by 鍼医K at 2011年05月14日 23:25
鍼医Kさん、全くです。

完璧に、呆れてしまいました。
Posted by koyuri at 2011年05月15日 21:22
 
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