フランスが出生率を復活させたのは何故かというコトを、追求した本を読んで考えた。
産める国フランスの子育て事情
日本の様に、サービス残業が当たり前の国だったりすると、共働きは大変かもしれないが、フランスでは労働時間を短縮したり、有給休暇を取らせないと罰則があったりするので、日本よりも人間らしい暮らしが実現しやすいのだという。
ともあれ、やはり若い夫婦がしっかり仕事をするには、夫婦の母親の協力やベビーシッターなどが必要というのは、万国共通の様で。
しかし、最大の出生率を高める原因は、専業主婦的な生き方こそが素晴らしいという、前時代的な考え方を改められるかという点にある様で。
ドイツは、フランスよりも子育てに対する社会整備が出来ているのだが、産まれたらしばらく母親が子育てすべきという風潮があるので、出生率は上がらないのだとか。
フランスは市民革命などを経て、権利意識がハッキリしているので、社会に貢献しているという自己実現を求める母親も多いので、三年間の育休が取得出来ても、早目に仕事に復帰する人も多いし、50%復帰とか、80%復帰という選択も許されているのだという。
翻って日本は、子供手当てに対する風当たりも強いし、本当に出生率を上げるタメには、パートなどでも労働者としての権利が付与されてもイイのに、子供を育てながら働く母親の多くは、景気の調整弁としての役割を期待されているだけ。
しかも、父親はサービス残業が多く、このままでは簡単には出生率は急激には回復しないのではないか。
子供を産み育てるには、お金もとても沢山必要だし、自分でもう子供を産まない世代などは、自分達の老後を支える世代に対して、ある程度の給付をしてでも、子供を産んで貰うのが、巡り巡って自分達の年金や介護に有益だと考えないと、おそらく将来はとても大変なコトになる。
今だけを考えず、未来のある子供という視点に立ち、放射能からの被曝からも守ってあげるコトが必要だし、我々が未来を託す子供達にすべきコトは沢山ある。
最早、日本のタメを思っても、新たに子供を産む時期は過ぎてしまった世代としては、母親の自己実現と共に子供も持てる社会に日本もなって欲しいと思っている。