2011年07月24日

まだ日本は幸せなのかも

と思ってしまったのが、「生活ができなくなり、警察に捕まりたかった」という無職の男のニュース。

タクシーの運転手さんには本当にお気の毒だが、アメリカだったら信じられない事態になるという。

ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)


前作で、大学に入る近道とダマされてイラクに行かされて最前線で働かされる若者の話に衝撃を受けたが、今回、より衝撃的だったのは、刑務所がとんでもナイ状態に置かれているという話。

ほんの小さな窃盗で捕まると、法定手数料と囚人基金の積立金の請求が来るだけでナク、時給四〇セントで働かされて、部屋代と医療費として毎日二ドルを引かれ、一気に返済不可能な額を借金として負わされる。

前科があり、借金もある人など、誰も雇いたくはナイから、生きたいと思うと再び塀の中しか選択肢がナイ状況に追い込まれる。

そして、犯罪者が三度目の有罪判決を受けると、最後に犯した罪の重さに関係なく自動的に終身刑になる。

そんなに刑務所に閉じ込めてどうするのかというと、格安のアウト・ソーシングの働き手にされるのだという。

何故なら、長距離電話会社が、どんなに格安に電話交換手を雇おうとしても、月九〇〇ドルの給与と社会保険の経費が掛かるが、囚人だったら最大でも月に一八〇ドルで福利厚生費はゼロで済む。

正に民営化された刑務所は夢の投資先なんだという。

ほとんど凶悪犯ではナイ人々を刑務所に押し込め、格安で劣悪な環境で働かせるコトが出来るのだから。

日本が、今のアメリカの現状と重ならないコトを祈りつつ、アメリカの弁護士の言葉を最後に書いておこう。
問題は、この国の国民が恐怖にコントロールされ続けていることです。国民は「テロとの戦い」というキーワードにあおられて、膨れ上がる軍事予算と戦線拡大を黙認し、次々に現れる病気への恐怖から薬づけになり、医療破産している。

学位がないとワーキングプアになると思いこまされ、法外な学費を払うために高利で借金をする。ホームレスになり刑務所に入ったあとも、さらなる借金スパイラルが追いかけてくる
過度な市場原理が支配する社会では、政治と企業はとても仲が良いそうだ‥‥
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