2011年08月05日

神への挑戦か、それとも

昨日に、引き続き同じ作家の本を読んでいたら、関連のニュースにビックリ。

マウスのiPS細胞(人工多能性幹細胞)、ES細胞(胚〈はい〉性幹細胞)それぞれの万能細胞から精子をつくり出すことに、京都大のチームが成功した。その精子を使って受精、出産にも成功。万能細胞からつくった精子について、生殖細胞としての働きを確認することができたのは初めてという話題が。

で、本日読み終わったのは、こちらの本。

ダンサーダンサー


研究も倫理的課題という大きな壁をを克服しなければ、実に恐ろしい結果になるというコトが、実に判りやすく説明されている。

確かに、世の中の不都合は技術革新で乗り越えられる壁なのかもしれないが、その結果が必ずしも明るい未来とは限らないコトは、既に明らかだ。

人が、生殖という神の領域に手を染めた時に、どのようなコトが起きるのかは、本当の所、誰にも判らない。

その結果が、人類を破滅に導くという場合もあるという覚悟ナシに、技術だけが先走りして良いのか否か。

この問題については、世界初だからと手放しに喜ぶには、複雑な背景がある。

我々は、そうした最先端技術の暗部も含めて認識しなければ、正に天に唾するコトにもなりかねない。

この問題は、真剣に考えるべき問題であり、軽々に判断出来る問題とは言い難い。
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この記事へのコメント
研究としては大成功なんでしょうけども、大丈夫なんか?という気持ちの方が強いですね。いろんな組織や器官を部分的に作り出すことはいいと思うんですが、一個の生命体を作り出してしまうことは、ちょっと怖いですね。
Posted by 鍼医K at 2011年08月05日 23:48
生殖の領域は神々への冒涜とも思います。
ひとの知恵などはけっして神の世界にはおよびません。

原発事故も神への挑戦だったのかもしれませんね。

私が日々想う自然との共生は神との共生でもあります。

koyuriさん、暑さがつづきますのでお体を大切に。
Posted by takachan at 2011年08月06日 11:04
鍼医Kさん、クローン人間の身体は誰のものかというコトをまず考えないと、先に進めないと思います。

臓器を摘出するタメだけに、生命を生み出しかつ、殺しても良いのかどうかも含めて。
Posted by koyuri at 2011年08月06日 20:28
takachanさん、出来事を無力化出来るというコトをまず考えずに、何でもしてしまうというコトのツケは必ず回って来ると思います。

原子力の無毒化が出来ないまま利用したツケが今、日本を窮地に陥れているみたいに‥‥

毎日、暑いので仕事も大変ですが、何とかやっております。東京も暑くて大変でしょうが、無理な節電などでお身体を壊さない様にして下さいませ。
Posted by koyuri at 2011年08月06日 20:32
これも全て、人間の欲望が成せる技ですね。
Posted by 俊樹 at 2011年08月07日 19:38
俊樹さん、本当にそうですね。

欲望に押し潰されなければイイですけど‥‥
Posted by koyuri at 2011年08月07日 21:55
 
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