社会保障費の削減を考えるのであれば、一番考えるべきは「安楽死」というか、「尊厳死」の問題。
一言に安楽死といっても、大きく3つに分別され、致死量の薬剤を直接飲ませたり投与したりする「積極的安楽死」、モルヒネの投与など、患者を痛みから解放するが生きる時間を短縮する「間接的安楽死」、致死量の薬物を提供するなどの「消極的安楽死」の内、日本では、積極的安楽死は認められておらず、殺人罪として刑法で裁かれるが、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクは積極的な死亡ほう助を合法としており、スイスでは消極的な死亡ほう助が合法化されている。
で、自殺ほう助を許されないドイツでは、金銭を受け取るなどの私利私欲に基づく行為がない限り、医者の消極的な死亡ほう助を容認している隣国のスイスに移住して、「安楽死」を迎える人々が居るのだという。
ちなみに、スイスの連邦統計局によると、安楽死を望む人は、55歳以上が9割を占め、その大半がガンを患っているそうだ。
日本でも、終末期医療に多額の医療費が使われているコトは、かなり前から問題視されている。
ベッドに縛り付けられたままで、治る見込みもナク、タダ栄養を点滴で与えられたりして、死ぬのを待つコトを自らの「尊厳」に係わるからと拒否する権利を認めるべきではないだろうか。
本人が望み、医療費の軽減にもなるのだから‥‥
無論、あくまでも個人の自由意思に基づくものであって、強制してはナラナイが。
無理なトコから財源を捻出しようとするよりも、少なくとも、こちらの議論の方が有益だと思うのだけれど。