日本人が、今より本をチャンと読んだ時代の、芥川・直木賞はもっと権威があったと思うが、最近はさほどのコトは無くなって来ている感じがしてしまうのは、どうしてだろうか。
賞を受賞しようがしまいが、本当に面白い著者は面白いし、以前とは違い両賞受賞者でもホトンド翌年になれば忘れられてしまう人も多いからかも。
趣味の多様化というが、マンガやアニメ原作の映画が増えていて、才能のある人物が小説よりもそちらの方へ流れているからなのか。
服などでも、大ヒットよりも、確実に小ヒットの連続を求めている現在、全ての世代が熱狂するモノを見つけるのが難しいのか、流行のサイクルが短くなっているからか。
ネット・ショッピングならば、一つでも送料さえ払えば世界各地からでも手に入る時代になっているからか、世の中のニーズはより多様化している。
だからと言って、個が確立しているかといえば、必ずしもそうとも限らない。
誰かに相談したくても、携帯が無かった時代は、自分一人で決めなければならなかったコトも、今なら、迷ったらスグに相談が出来る。
タダ、それも良いコトとばかり言えるのかどうか。
自分で決断すれば、良かれ悪しかれ責任が生まれ、当然、結果責任は自分一人で取るしか無かった時代から、責任を分散しやすくなった時代、マスマス多様化して決断は複雑になるわ、どれが正しいとも決め難くなるわ。
生きるのが、楽になったのか、複雑になったのか、時々、答えに迷ってしまうのだが‥‥