這い上がれない現実
貧しさから這い上がったからといって、必ずしも貧者に優しい人間になるワケでも無いけれども、貧しさを理解しない人ばかりが大手を振って歩くのはどうかと思うし、少なくとも貧しさから這い上がれるという希望があれば、貧しくても心は荒まないと思う。
しかし、今や、日本も簡単には階層の移動が困難になりつつあるらしい。
東大に入れるのは親が裕福な子供になりつつあるだけでナク、官僚になろうとしても親が官僚で高い地位にある子供の出世が優先されたりするが、今や
弁護士も簡単には儲からなくなっていると言われて久しい。
医者になるにしても、国公立に行くのすら教科書代が高額で大変なのだから、私立でとなるとホトンド一般人には無理な話。
歯科医もしかりだけれど、例え成れたとしても、これからは親の地盤があって跡を継ぐ人々が、より優遇される時代が来そうだ。
にも関わらず、職を得られなければ本人の努力不足と言われ、親の力が無ければ大学を出ても、余程優秀で無ければ就職もままならない時代に、希望をどう持てば良いか、判らない若者も増えているだろう。
それにしても、
弁護士は諸々の会費を払うだけで、少なくとも月に2万円以上はかかるので、仕事がない場合には、登録抹消の請求をする弁護士も出てきます。廃業です。日弁連の機関誌『自由と正義』に、毎号廃業した弁護士の名前が載るのですが、最近若い弁護士がよく目に付きます
というのには、驚かされた。
税理士や公認会計士なども資格を取得したけれどという話や、鍼灸師になっても離職してしまう人がかなり多いという。
まるで資格商法みたいになってしまうのでは、本人の努力にも多少の問題はあるかもしれないが、それにしても既得権を持たない人は、浮かび上がれない社会では、あまりに希望が無さ過ぎはしないだろうか‥‥
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Posted by seitaisikoyuri at 21:23│
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特に法曹関係の視覚はその視覚がないと業務が出来ないですが、視覚の効力を維持しようとすると高額の費用がかかり、自転車操業のようになっている事務所も少なくないと聞きます。視覚を取得すれば安泰というような売り文句の視覚ビジネスも問題ですが、視覚取得が目的にならないようにしないとお金がいくらあっても足りませんね。しかし、スキルをもってもそれが仕事にならないなんてことだと、全うに生きるよりアウトローで行く方がよくなってしまって、どんどんギスギスした社会になってしまうんじゃないかと危惧します。
心の貧しい人が増えている気がしますね。
本日循環器外来でした。年に一度の心エコー検査。
特に変わったことはありませんが、血液検査の結果は良かったですよ。
鍼医Kさん、何だか本末転倒な社会になりつつありますね。
希望の無い社会が、何れ破綻しなければイイのですが‥‥
俊樹さん、そうですね。困ったモノです。
ともあれ、体調が好転している様で良かったです。