世の争い事のタネだったりするのだが、最近の小説の題材もそれに倣うモノが多く。
国境事変
チャイナ・インベイジョン〈中国日本侵蝕〉
どちらも、日本の危うさを描いた良作ではあるけれども、そうしたコトを踏まえた上で、冷静にならなければ、迎えるのが戦争。
戦争をして、得をするのは一部であって、大半の人々はどちらの国も消耗するだけだというのに、戦争はビック・ビジネスなので、したい人も多く。
まして、煽られて突き進んだら、戦局の判断を間違える場合も多く。
ともあれ、備えあれば憂いなし。
二作が提示する、問題をより多くの人が認識して、警戒心を持つコトは決して不必要ではナイ。
無闇に強がるよりも、穴を防ぐ地道な努力こそが大切なのだと、考えさせられる佳作であろう。