ムンクの「叫び」のような表紙の絵に、思わず手にした本がこちら。
著者の母親は、ダイナマイト自殺をしたというコトで、自分も自殺の入り口にいたりしたので、そのときのことを面白く書いて、自殺スパイラルから抜け出して欲しいという意思の元に書かれた本というコトです。
小説ではなくノンフィクションなので、リアルな話なのですが、正に「事実は小説より奇なり」といった感じで。
ともあれ、「迷っている人へ」と題された、終章のラストがとても良いので引用します。
もしいまあなたが、自殺しようかどうしょうかと迷っているのでしたら、どうか死なないでください。そこまで自分を追い込んだらもう充分です。あなたはもう、それまでの自分とは違うのです。いまがどん底だと思えば、少々のことには耐えられます。そして、生きていて良かったと思う日が必ず来ます。
それでも自殺を思い留まることができなかったら、とりあえず明日まで待ってください。その一日が、あなたを少し変えてくれます。時間にはそういう力があります。ほんの少し視点が変わるだけで、気持ちも変わります。そして、いつか笑える日が来ます。
きっと———。