遺伝子よりも、環境の方が人間の性格に影響を及ぼすというのと、虐待の連鎖という言葉を噛み締めてしまったのは、こちらの本。
我々世代だと、『ヒポクラテスたち』の主演ではまり役だった古尾谷雅人を覚えているだけに、自死した背景を知りたくて読んだのですが‥‥
確か、あの映画のラストと同じ亡くなり方だったのではなかったかと。
役者さんの中には、ドラマチックな生き方を反映している方も多く。
そうした方の御一人なのかもしれませんが、我々はそうした屈折した才気に触れられて幸せなのかもしれませんが、当人はとても苦しかっただろうなと思います。
「依存」と「共依存」の典型的な方達なのかもしれませんが、それでも奥様がどれだけ支えていたのかというコトが判ります。
願わくば、御二人のお子さんが上手な役者さんとして脚光を浴びるよりも、幸せな人生を歩んで欲しいという気持ちにさせられます。