2014年07月24日

病歴までとは恐ろしい

岐阜県大垣市などで計画されている風力発電施設建設をめぐり、県警大垣署が事業者の中部電力子会社シーテックに反対住民や市民運動家ら4人の氏名や病歴も漏洩していたというニュースには本当に驚いた。

大垣署の牧村康弘副署長は取材に「警察が作成した文書ではないので、答える立場にない」と述べた上で、一般論として「治安や公共の安全を達成するために必要な情報を収集し、第三者と共有することはある」と話したそうだが、学歴や病歴を教えてどうしろというのかが疑問。

受け取った会社も、議事録に個人情報を記載したことについて、取捨選択せずに記録に残してしまった。悪意はなかった。議事録が外部に出たことについて社内で調査を進めているという感じだから、双方とも悪いコトをしたという気が無さ過ぎないか。

署員らは「自然破壊につながることに敏感に反対する人物」など上鍛治屋自治会を含む地元住民や市民運動家の個人名を挙げ「大垣市内にいる」「六十歳を過ぎている」「東大を中退」といった個人情報を把握していると説明した。「平穏な大垣市を維持したいので協力を願いたい」と今後の情報交換も依頼した。

その後の面会でも、署側は住民らの実名を挙げて「反対活動に本腰を入れそう」といった情報を同社に流したり、運動の広がりへの懸念を伝えたりした
そうだが、世の中には風力発電施設の建設に反対する人だって存在するだろう。

その人達が、犯罪的な活動をしたというのであればともかく、単に反対しただけでこんな対応では、おそらく「共謀罪」が出来たら、スグに逮捕されてしまいかねない。

既に、日本は戦前に戻り、特高が闊歩していた時代に戻りつつあるのかと背筋が寒くなる。

個々の多様性を認めない不寛容な社会になってしまったら、暮らし辛くなるに決まっている。

日本の北朝鮮化は既にかなり進行しているのかもしれない。
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