本日の本はこちら。
この中で、特に気になったのが、破綻した夕張市立総合病院を再生した医師の方。
日本の医療を改善するタメには、医療費の引き下げこそ、避けては通れない道なのだと。
それには、住民のニーズの肥大化を防ぎ、救急車の安易な利用などを止めるコトなど、様々な改善が必要で、社会的入院を止め、介護や介護予防の視点を大事にして、リハビリや食事管理をして病気を予防して、医療費を節約しなければナラナイ。
例えば、口腔ケアをきちんとして歯周病を治せば、脳卒中、心筋梗塞、肺炎、認知症、糖尿病、早産の予防になるのだとか。
高齢者に口腔ケアを指導するだけで、誤嚥性肺炎が四割減るので、日本中で行えば、四百億円ぐらい医療費が節約出来るとも。
日本では、ケアを行っている医師の数が少なく、医療の質は世界一と評価されているけれども、国民の満足度は世界最低で、現状をありがたいと思わず、『もっと便利に』と言い続ければ、夕張みたいに破綻しかねないらしい。
現場の医師の方から声を上げて頂いて、我々も安易に医療費を湯水の如く消費するのは遠慮すべきだろう。
最近は、忙しくて何とか健康診断に夏休みに行っても、かなり経ってからしか結果を聞きに行けず、無料でお試しトレーニングをさせて頂けると言われても、行く暇もナイのだけれど‥‥
ともあれ、結果的に医療費をホトンド使ってナイので良しとするべきかなどと。
ちなみに、諏訪中央病院の名誉院長の鎌田実さんがデイケアの先駆者だというコトも、この本で初めて知りました。