本を読んでいると、著者ってもしかして同世代的な気がする時もあり、読み終わって確かめると『やっぱり』というコトもままある。
この本もそうなのだが、団塊の世代の多くの人々は定年まで無事に勤めあげられた人が多い。
というのも、考えてみると一番人口が多い世代というのは、社会の消費の牽引役なので、その人々がバリバリ稼いでいれば、景気が良いというコトもあるのだろう。
なので、大勢が夫が外で稼いで、妻は家を守る的な考え方も実現可能なのだと思う。
ソコから一世代下ってしまうと、景気の低下によって、リストラが加速して、男だけが稼ぐのはリスクが高いのではと肌で感じてしまう。
ゆえに、共働きが可能な方が安全じゃないかと親が思うので、子供にもその方が良いのではというアドバイスになってしまう。
一方、専業主婦でチャンと暮らして来た親を見ている人は、『やっぱり、専業主婦』と思うのも、やぶさかではナイだろう。
上記の本は、夫婦は互いに自立するのが理想としていて、無論、そう思ってはいるのだが、もしかしたら、ソレは時代がそうだったからなのかとも思ったりする。
ともあれ、どんな生き方が優れていると簡単には言い切れないのだから、少なくとも、もっと色々な生き方があるコトだけは、より多くの人が認めるべきではないか。
少子化を憂いつつ、「だから、女は家に」などと言う政治家は、非正規雇用の大変さを知らないからだろう。
誰かを型に嵌めたいと思う人々が存在すればするホド、出生率が低下するのではと思ってしまう。
子供というのは、育てるのにお金も必要になるので‥‥