この前の風邪の話題で、「葛根湯」の話題がコメントにあったので、その辺の話題を。
こちらの本から。
「葛根湯」が効くのは、全体の三割くらい。
風邪の初期、悪寒に襲われた時には、桂枝湯または麻黄湯。若くて元気な人には麻黄湯で、丈夫でない人が、汗が出てのぼせたり鼻水があれば桂枝湯。
それ以外にも、麻黄附子細辛湯、小青龍湯、小柴胡湯、小柴胡湯加桔梗石膏、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯、補中益気湯、麦門冬湯、半夏厚朴湯などが証に合わせて、挙げられてます。
それだけに、漢方は奥が深く、ピタッと合えばスッと治るけれども、合わなければダメという場合があります。
無論、最初からピッタリというのが名医だとは思いますが、合わなさそうだと思った時に、スグ処方を変えて合いそうな薬に変えてくれるという柔軟性を持って居る方も、やはり名医でしょう。
自分の見立てに固執して、患者の話を聞かないのではナク、体調の変化に合わせられるというのも、大事なコト。
しっかり、漢方を知りたいという方には、この本がオススメ。
かなり詳しく書かれているので、単なる入門書に留まらず、とても勉強になる本だと思います。