かなり観念的な小説ではあるが、読後感がとても良かったのが、こちら。
著者の本は何冊か読んでいるのだが、最初に手にしたのは「妻を殺したのは私かもしれない」だった。
自伝的小説なのだと衝撃を受けたのだが、そうした経験を昇華した上で書かれたのが、本日の本だとあとがきに書かれていた。
最初は、緩慢な展開なので、初めて読む作家だったら、下手すると途中で投げ出していたかも。
でも、後半から、ドンドンなるほどと思うコトが増えて、最後は一気に読み終わった。
人生につまづいて、にっちもさっちもいかないと思った時に読むと良いかも。
久々に心が洗われる思いがした。
ちなみに、この本に出て来る『劣化ウラン弾』の話題を読むと、やはり米国の戦争に巻き込まれるのはゴメンだと思ってしまう。
集団自衛権は必要ナイと改めて感じました。
これ以上詳しく書くと、読む楽しみが半減するので、書けないのだけれど‥‥