現代の医療問題が色々と書かれているので、ザッと理解するには良い本。
医療費が減らされているしわ寄せは、結局巡り巡って患者の負担になるのだろうか。
ともあれ、誠実に患者を治そうとしたら、時として保険の枠を超えてしまう場合もあるのだとは、知らなかった。
TPPを批准すれば、何れは混合診療が解禁するだろうが、そうした時に必要だと思う医療をして貰う時に、自費の部分を払えるのか心配になる。
小説自体は、淡々と進むのだが、そうした中に今の医療を取り巻く様々な矛盾が色々と描かれている。
我々も、もっと自分自身のコトとして、医療を考えないと、将来、今の水準の医療を受けたくても受けれないという状況になってしまうかもしれないと教えてくれる一冊。