多分そうだろうと思っているコトと、確実にそうだというコトの間には、かなりの差が存在する。
そういう意味では、地道な調査とも言えるけれども、『やっぱり、そうなんだ』感がとても強いのが、こちらの本。
この本では、公務員が上流という社会になっていると結論づけているけれども、正直、卵が先か鶏が先かという問題とも似て、余裕がある人達だからこそ、最初の給料が安くとも、キチンと払ってくれて、リストラの不安が無く、退職金もある公務員が人気なのではナイだろうか。
そもそも、地方では中々公務員より高給な職業はナイし、数少ない高給な仕事はあまりにハードだしという気もしなくもナイが‥‥
ともあれ、『未来は明るい』という人は、たったの2.5%、8割以上が子ども世代は大変な時代が来ると認識していて、「タイムマシンがあって、未来や過去に行けるとしたら、行ってみたい時代は」と尋ねたら、「1980年代、バブル時代」という答えが約四分の一でトップだったという。
個人的には、若かったから何とかなったものの、バブル時代はあまりに忙しくて、もう一度戻るのはとても無理という気がしてしまうのだが‥‥
それにしても、暗澹たる未来かもしれないという不安こそが、全ての諸悪の根源なのだろう。
少子化を含めて、何もかも。
少なくとも、バブルの時代まではかなりの人々が『未来は明るい』と考えていたに違いナイのだから。
ネットで政治家の本当の姿を見せられてしまうからかもしれないが、昔の政治家はマダ庶民の気持ちが理解可能だった様な気もするが、今や上流と下流が分断され、政治家の多くは上流しか知らない人達がなっているとしか思えない部分もある。
上位9%が、59%の資産を保有しているというのだから、より格差が拡大しているアメリカに近付いているのかもしれない。
アメリカの大統領選挙で、民主党のクリントン女史を猛追しているのが、格差縮小を最大の政治主題に挙げている方だというのも、そういう背景があるからだろうが、日本の今年の選挙は、どんな結果になるのだろうか?