2016年03月10日

保育園だけでは解決出来ないコト

国が保育園の不足解消に動くのであれば、とても嬉しいコトではあるけれども、本質的な問題として、例えば育児で何年か親が仕事を休んだとしても、キャリアの中断を許す国になるコトも、本来ならあるべきではないかと思ったのが、こちらの本。


愛着についての研究が世界的にも盛んな国・オランダでは、賃金抑制を行う代わりに雇用の安定化と労働時間の短縮を進め、正規雇用とパートタイム労働者の差別を撤廃した結果、総労働人口が増え、景気がとてもよくなり、失業率は1%を切る水準まで下がるとともに、賃金や一人当たりの実質GDPも上昇したという。

働く女性は、出産子育てと仕事のバランスをとりやすくなり、一九七〇年代には女性の社会進出が緩慢に進むとともに、合計特殊出生率が急激に低下してたのに、女性の社会進出が急速に進むのと並行して、合計特殊出生率が改善した。

有給の出産休暇は産後一六週で、ヨーロッパでは特別長いわけではないが、出勤日数や出勤時間を調節することが権利として認められているので、無理のない範囲で働けるので、子育てと仕事の両立に繋がっている。

夫と妻が、たとえば週に三日ずつ働き、仕事や子育てや家事も平等に分担するスタイルが増えている。

労働時間自体が世界でもっとも短く、残業は原則禁止で、夏には三〜四週間の夏休みを取るのが普通。

プライベートや子育てにゆったり時間をかけられ、午後六時には家族そろって夕食をとるのが一般的なのだとか。

とても、日本とは大違いなのだが、可能であれば、こうした抜本的な施策も検討されてしかるべきではナイだろうか。

特に、不安定な雇用問題の解消も、少子化問題には有効だろう。
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この記事へのコメント
こんばんは

オランダの社会は見習う部分が多いですね
賃金抑制と同時進行ならばこのような働き方の実現が見えてくるように思えます
国民がそろって低賃金ならば格差も減少するのでは?
この国には日本の未来へのヒントが沢山潜んでいそうです

※庭の花は既に2巡目の春を咲かせています
近いうちにまた載せますね

凸凸
Posted by k-hirata at 2016年03月11日 20:25
k-hirataさん、労働者の権利がみとめられているし、子供も増えて景気が上がり、最終的には賃金も上がったそうです。

日本が見習うべき外国は多いですね。
Posted by koyuri at 2016年03月11日 22:47
koyuriさん、こんばんわ。
保育園と言えば最近ある主婦が自身のブログでつぶやた発言が物議を醸し出していましたね。
東京の場合は区によっても大きな開きがありますが、江戸川区は保育にかなり力を入れているようで、人口がどんどん増えてます。
子どもが生まれて江戸川区に引越して正解だったな、と思ってます^^
娘は江戸川区にマンションを買いたいと言ってました。
Posted by 俊樹 at 2016年03月12日 20:23
俊樹さん、江戸川区ってエライですね。

長野あたりだと、保育園は空いているトコは多いのですが、地方には良い仕事が少ないタメ、皆、都会に出てしまうので、こうした問題になってしまうのでしょう。
Posted by koyuri at 2016年03月12日 21:49
 
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