2016年04月07日

再生治療には闇もある

ノーベル賞受賞した山中伸弥教授が開発したiPS細胞。

幹細胞を使うことで失われた細胞を修復・再生し、これまで治療困難だった病気や怪我にも効果が期待できる「夢の治療法」と思っているが、まだ道半ばたという本がこちら。


人間に対する治療効果は確認されていないにもかかわらず、水面下では、すでに「未承認の再生医療」は急速に医療現場で行われている。

中には、あやしげなベンチャー企業やコーディネーターらによる「闇ルート」の再生医療もあり、難病に苦しみ最後の頼みとする人々が多数押し寄せ、悲劇も起きている。

死亡事故や効果が見られないのに繰り返される高額の幹細胞投与手術など、ほんの少しでも何とかなるのであればという人達を騙してでも、大金を手に入れたがる者が存在するからだ。

治療の手立てがない人たちにとっては、再生医療は「ダメでもしかたがない」と覚悟のうえですがりつく、最後の希望なので、付け込まれてしまう。

出産時の「臍帯血」を保存して、子どもへの再生医療に役立てようとする「臍帯血バンク」も、難病治療への「福音」としての成果もあげてはいるが、安全性や管理の問題、さらに経営破綻に陥る企業も現れるなど、バラ色の未来ばかり強調される再生医療の、闇の部分を書いた一冊。

我々は、表向きの発表だけでナク、裏の部分も知っておかないと、何時誰かに嘘の話を信じ込まされ、大金を巻き上げられないとも限らないだろう。
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この記事へのコメント
こんにちは

再生医療では教授が受賞後に言われていたように倫理が大切なポイントになってくると感じてます
最近では桜、全国のソメイヨシノは殖木から分かれていったクローンだと言う事をきいて驚きました
再生医療が桜のように誰もが等しく恩恵を受けられるものになってくれることを祈ります

凸凸
Posted by k-hirata at 2016年04月08日 08:52
今朝の散歩で公園の桜が風に吹かれて綺麗な花びらが空中を舞っていてその下を私が歩きました。
朝日に輝いた桜はとっても綺麗でした。

日々の散歩が健康管理です。
Posted by takachan at 2016年04月08日 21:26
k-hirataさん、iPS細胞の実用にはまだ色々と紆余曲折がありそうです。

我々は、新しいモノに飛び付くよりも、まず自分で自分の身体を大切にして、完成を待つしかナイ様ですね。
Posted by koyuri at 2016年04月08日 21:26
takachanさん、そうした自己管理が最高の健康法だと思います。

病気になってから治すのではナク、病気を予防するという方が断然良いのですから。
Posted by koyuri at 2016年04月08日 21:29
 
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