2016年08月20日

「不自由さ」をバッシングではらす人々

日本人の飽きっぽさなのか、対象を見つけては一定期間だけ、強くバッシングする傾向が続いている。

ともあれ、芸能人のスキャンダルより、本当に怒るべきは収賄している政治家とか、税金の無駄遣いをしている人々なんだろうと思うけれども、手近でバッシング出来そうな人を選んでは、貶している感じがするのだが、どうしてなのかというコトを説明した本がこちら。


簡潔に言うと、
マスコミやネット住民はバッシングが大好物。失言やトラブルによって「悪人」となった対象を見つけては非難するが、最近ここに一般の人も追随し、まるで国民総出のいじめの様相に。このとき、非難する側は必ず「正義」を振りかざすが、実は他人を傷つけて楽しむ心理も混在する。

もともと、似た価値観を共有する日本人は、差異に対して敏感で嫉妬を抱きやすく、異物を排除する傾向が強い。さらに、適度に豊かな現代には空虚さが蔓延しており、若者は悲観的で自信がない。

日本社会の「不寛容さ」の原因は、社会の不自由さにあって、旧来の「しがらみ」は過去のものになりつつあるが、社会全体の管理化が、かなりの速度に進行しているので、冷たい冬の国になりつつある
からなのだとか。

特に、相手が身近であるほど、嫉妬が生まれやすいらしいので、「遠くの政治家より身近な芸能人」となるのかもしれないと思った。

日本人はアウトローを好まず、再チャレンジも難しいシステムの中で、未来に希望を見出すコトが難しいので、溜まりに溜まったルサマンチンが、他人に対する攻撃性や不寛容として出現しやすいと解説されると、確かにそうかもしれないと納得してしまった。
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この記事へのコメント
日本は昔から情報雑誌やテレビ・マスコミに左右される社会でしたが、今やネット住民にも左右されてるのでしょうかねー?生活を左右する政治家への文句は別として、芸能人がどうしたこうしたなんかファン以外はどうでもイイ気がしますがね?
Posted by 智太郎 at 2016年08月21日 18:37
智太郎さん、全くです。

芸人さん達は、芸を磨くのが仕事ですから、何をしてでも芸の肥やしにすれば許されると思いますが、政治家は国民の生活に直結するのに、知らん振りでは、何れ生活が行き詰まるのではと思います。
Posted by koyuri at 2016年08月21日 21:01
 
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