「事実は小説より奇」というが、色々な事件を考察した一冊がこちら。
中でも、グリコ森永事件は不可思議な犯罪の筆頭であり、解明は難しいにしろ、色々と事件の背後関係を明らかにしてくれる。
それにしても、「豊田商事」の残党は、それぞれに生き延びて、時として犯罪の核として再び登場する人々も多いらしい。
ダマす手口というのは、時代を超えて普遍らしく、過去のマニュアルが未だに重宝されている可能性が高いのだとか。
「上手い話には罠がある」と思って生きていた方がよさそうだ。
「三億円事件」も不思議な事件だったが、米軍基地がお金の隠し場所として挙げられていたりして、目の付け所が斬新。
既に、過去になった話ではあるが、世の中の闇は深く、今でも続いているというコトか。