最近、老人の暴走の話題が続く。
昨日、長野市の繁華街であった事件は、知人同士の争いかと思われていたが、結局、酒を飲んで騒いでいた初老の男性に注意した見ず知らずの中年の男性を、持っていた果物ナイフで刺したというのが、真相だったらしい。
宇都宮の連続爆発事件も、背景に何があったかはともかく、妻子とトラブルになった元自衛官が、他人を道連れに自殺しようとしたというコトらしいが‥‥
ネットを検索すると「キレる老人の実例19と対処法」なるものも、見つかるのだが、それだけトラブルは頻発しているのだろう。
家族と同居しているならともかく、今は独居老人も多く、ストレスやフラストレーションを誰かと分かち合えない人達が増えている。
ともあれ、人口が多いというコトもあるだろうけど、一般刑法犯の検挙人口に占める65歳以上の割合は約二割。
歳をすれば、悟るので人格者なんてコトは、夢物語。
認知症などによって、善悪が判らなくなってしまう老人も増えて行くだろうから、マスマス老人の犯罪者は増える可能性すら有る。
コレをすれば大丈夫などという、絶対の方法などナイけれど、少なくとも高齢者の格差を解消して、暮らすに困る老人の数の引き下げを図るしかあるまい。
確かに、頑張って稼いで来たのにという人々も存在するだろうが、せっかく生きて来たのに、暴発する人に巻き込まれて死ぬのは誰でも嫌だろう。
欧米とは違い、寄付行為が日常的ではナイ日本では、より格差が広がる可能性は高い。
まして、景気が悪くなって賃金が減少すれば、年金をカットするという法案が成立されようとしている。
どうも、日本の政府は「北風と太陽」の北風になろうとしているが、誰しも凍えれば凍えるほど、財布の紐を引き締めて、景気を悪くするに違いない。
大判振る舞いするのは、内部留保する企業や、高所得者に対してではナク、「百円すら、使うに思案している人々」に対してではなかろうか。
「金は天下の回り物」という思想が失われ、今の様に「取りやすい人から取る」という政策は、自暴自棄になる人々を増やす結果にしかなるまい。