約一月前に、娘が信州大学医学部学術講習会で、お話を聞いてとても感銘を受けたというので、信大名誉教授の大橋俊夫先生の本を借りて来ました。
かなり専門的な本で、リンパ液がどういう働きをするのかとか、腸が何で一キロもの腸内細菌を飼っているのかなど、知ってそうで良くは知らないコトを、丁寧に説明されているので、誰でも理解がしやすいです。
人間の細胞は、二十歳で約六十兆個になるけれども、それが人生のピーク。
年齢と共に、トータルの細胞は減り続け、特に小腸の表面にある絨毛をつくる上皮細胞は四十歳でピークの三分の二になるので、そのあたりで胃もたれや、胃腸の不調を感じたり、胃や腸の粘膜の新陳代謝が遅くなるので、吸収が落ちるというのです。
つまり、若い時に二時間でステーキが消化・吸収していたとしても、四十歳を過ぎると、二時間半とか三時間かかるので、トータルの胃液の分泌量が多くなり、胃液が逆流するので胸焼けになったり、胃から十二指腸に漏れ出しやすくなるので、炭酸ガスが多くつくられ、ゲップやおならが出やすくなるのだとか。
詳しくは、読んで頂くとして、高齢になって来たら、家系的に代々食べられて来ている食べ物を食べると、免疫力が高まる可能性が指摘されています。
せめて、食事の時だけでも、背筋を伸ばして腹筋などを鍛えて、腸のリンパを流して、無理なく免疫力を高めれば、結果的に病気を寄せ付けなくなるそうです。
皆さんも、是非とも、お試し下さいませ。
がんは遺伝子ソフトの誤作動で起きるとしても、どうすれば誤作動が防げるかを知る手掛かりを知るコトが出来ると思います。