以前、映画を観てしまったので、逆に本を読むタイミングを外してしまったのですが、やはり原作は良いものです。
著者が心を病んだ時期があったり、幼少期の生活など、自伝的な要素が強い部分もあるので、よりリアルなんだろうと思いますが、著者の作品の中で、秀逸だろうと思います。
人生というのは、生きてみないと判らない部分もあり、若かった時には気付かないコトが沢山あります。
この歳になって読むから、身に沁みる部分もあるのかもしれません。
特に、老いるというコトは、人から話には聞いてるものの、だれにとっても実際の経験が、初めての出来事。
年齢が上がるにつれて、大変になります。
そういう意味でも、阿弥陀堂に住む堂守りである老婆の薀蓄のある言葉は、心にビンビン響きます。
心が疲れている人も、そうでナイ人も、浮世の灰汁を捨てるタメに一読されるコトをお勧めします。
読み終わったら、心が洗われているコトに気付くと思います。