生きていれば、思ってもみない方向へと行ったりするものだと思っているが、波乱万丈の人生を好んで歩む人も居るんだなと改めて感じた一冊。
無論、『ベルサイユのばら』で一世を風靡した漫画家池田理代子ゆえに本になったという部分もあろうけども、人生はある程度はやり直せるという気がする。
タダ、やはり人生は若い時にこそ、ある程度自分の基礎を築いておかなければ、再チャレンジというのは難しいモノ。
ゆとりがあればこそ、漫画家を辞めて、音楽家になろうという夢も叶えられるだろうが。
それでも、人生はどうしてもやりたいと願い、それに対して真面目に努力さえすれば、ある程度は何とかなるモノ。
こういう人生もあるのかと思う参考にはなるのではないかと。
小学生の頃、大好きだった方の裏話という感じですが、正直、大阪生まれの方だと初めて知りました。
ちなみに、体罰肯定派とのコトですが、破天荒な人生を歩んだのは、その結果なのかもと思うと、我々は面白いマンガが読めましたが、池田さんの理想の人生にとっては、本当にそれで良かったのかどうか。
『後悔しない生き方、なんてない』と言うコトですが、その辺は気になります。
何にしろ、過去は変えられないのですから、後悔なんてしても無駄だと思うので、どんなコトもそれを肥やしにして生きるしかありませんし‥‥
ちなみに、この著者の作品としては、『女帝エカテリーナ』が一番傑作という気がします。