「平気で嘘はつかない」というのが、第一ではないかと思うのだけれど、道徳教育を推進している政府が嘘ばかり付いているのではと国民が思っているとしたら、もうブラック・ユーモアというべきか、茶番の世界。
文科省を巡る、官僚達の辻褄が合わない話など、本当に子供達にどう説明出来るのか?
日本の最高学府を出て、国家公務員になったエリート達が、記憶も定かで無ければ、ハチャメチャな答弁をしているのを見ている子供達に悪影響を及ぼすとは思わないのだろうか。
果ては、東大卒のエリートが議員になって、暴力沙汰を起こすなど‥‥そして、離党させただけで、入院させて、そのまま議員特権を有するとか、普通は辞めるべきだと思うけれど。
ともあれ、そんな時代の教育者への本として、少し前の本は、あまり役立たない感じだったので、オススメしたいのがこちらの本。
著者の本は、何冊も読んではいるのだが、大外の本の何割かは『そうなのか』と思ってしまう部分もあるのに、上記の本は数%を除いて、『その通り』と初めて思った珍しい一冊。
別に、自分の気持ちが全部正しいとは思わないけれど、本というのは正しいコトが必ずしも書かれているとは限らない。
そして、自分と違ったり、同じだったりする本を読んでこそ、自分の意見というモノがしっかり自分でも認識出来るハズ。
そもそも、大学で最初に衝撃を受けた授業は「活字になっているからと、正しいと思ってはイケナイ」という文学概論のドイツ語教授の言葉だった。
我々は、どんな本であっても、それを鵜呑みにするコト無く、『本当に正しいだろうか』とか、『別に正論はナイのか』という疑問を持ちつつ、ある程度批判的に読むべきであると。
自分自身で、世の中の状況を常に考える癖を付けなければ、間違った誰かの言葉に扇動されてしまう。
世の中の様々な意見を、自分で取捨選択して自分の頭で考えられる様になるコトこそ、正しい教育の結果ではないかと思うのだが。