とでも言うしかナイ状態に、この国はなっているらしい。
そもそも、大前提として福祉予算を増額する気がホトンド無いのが原因。(消費税を上げる時には、増額分は社会保障の充実に使うとは言うけれど、選挙が終わればウヤムヤの国だし)
やれ少子化だ、やれ女性も活躍して欲しいと掛け声だけは立派だが、子供を産んだら三歳位までは子育てをするタメに正社員を辞めて、子供が大きくなったら家計を助ける為に、安いパートで働いてねというのが、本音ではないかとすら思ってしまう。
そもそも、男性の非正規化が進んでいる現在、せっかく手にした正社員を諦めろと言われて、結婚する女性はそんなに多くは無いだろう。
だから、結婚しない人が増えているのではないかとも思う。
せめて、非正規同士であったとしても、二人で稼げば余裕を持って生きられ、安心して保育園に子供を預けられるのであれば、もう少し子供の数も増えるだろうに、掛け声だけは立派でも、全くその努力をしない国。
長野あたりは、まだ田舎なので保育園を選ばなければ、入る余地もあるのだが、保育士不足は実際に存在しているらしい。(保母さんが、何人もいらっしゃるので、話を総合すると)
しかも、とんでもナク重労働。
だから、例え保育園に入れたとしても、この本の様に保育士不足で大変な思いをする子供が都会には多く存在するらしい。
結局、ハードすら整備出来ないのだから、ソフトの部分はもっと整備が不可能なのだと思う。
そもそも、政治家が女性が活躍する社会などと口では言っても、本心で男の人々がそれを許しているかと言うと微妙。
ガラスの天井があって、上に行けば行くホド、活躍し難い部分もあるだけでナク、子供は母親が育てるのが望ましいという考え方が浸透し過ぎ。
少なくとも、保育園で面倒を見て貰えたから、安心して年子で子供を持てたり、何人も子供が産めたという人も多いのではなかろうか。
我が家も、昔にしては遅い結婚だったが、慌てて年子で産めたのも、保育園があったらこそ。
ルポにあった様な、ダメダメの保育園だったとしたら、安心して子供を預けられたかどうか。
技術研修という名の外国人労働者を安く使って、儲けたいという考え方に経営者がより傾斜するのでは、この国の子供がドンドン減少する以外に無い。
労働者には、生活がゆとりを持って暮らせるだけの給料を支払い、人口の再生産が可能になる社会を一日でも早く作り出さなければ、この国は先細りするだけだというコトに、少しでも多くの人々に気付いて欲しい。
「あなたが老人になった時に、介護してくれるのはロボットの発明が間に合っていれば良いですが、そうで無ければ働く人も居ないので、面倒を見て貰えず、野垂れ死にするしかナイのですよ。だって、働き手が、もう日本には存在しないのですから。まぁ、あなたがとんでもなくお金持ちであれば別ですが」と言われても、大丈夫だと思えるのでしょうか?