本当に、この小説が二十年以上も前に書かれたのかと、少しビックリします。
冒頭の人口知能ロボットという存在も、今なら存在しつつありますが、その当時には夢の又夢だったと思うのだけれど、著者が理系の方なので、書けたのでしょうが、それにまず驚いてしまいます。
おまけに登場人物が、本当に利己的過ぎて、小説自体はストーリー展開が特殊で面白いですが。
現代のギスギスしている人間関係を考えると、流石にDNA鑑定には触れられてませんが、今の世を予知した小説と言えるかも。
ともあれ、何時の世も、政界は相変わらず、どっちが得かで右往左往する人ばかり。
もしかしたら、人間の本質は利己的なのかもしれないが‥‥
それでも多少の利己的は仕方がナイとしても、少なくとも政治を志すには、利他的な部分が必要かと。
我々は、良く目を見開いて、綺麗事ばかり口にする人々の、本心を見極めて投票するしかナイのかもしれませんね。