現実的なホラーというのは、後からジワジワ効いてくる。
医師である著者だから思い付く様な一冊。
好き嫌いは別にして、短編の中で一番捻りが効いているのは「不義の子」。
男性には、読後感が悪すぎだろうが、ラストのオチは本当に意外。
どちらかというと、長編の小説の方が昔から好みだが、どちらもそれなりに上手いという作家は少ないが、稀有な一人。
社会的ホラーと言った方が良いのかも。
今の若者に是非とも読んで欲しいのは、「占領」。
必ずや、真面目に選挙に行こうと思うハズ。
近未来は、結構、厳しい環境になるのは既に決まっている。
見たくないで済まされない未来が、しっかりと書かれていて、怖い位だ。