日馬富士の問題が、連日報道されているが、本質的なコトを忘れてはいないだろうか。
世の中にいじめがあったとしても、いじめられた方も悪いという論説がまかり通る世の中って、かなり変。
いじめられた方が自殺でもすれば、この状況から逃れられると思ってしまい、自殺すると論調が変わったりするけれど。
少なくとも、何があろうと相手に怪我をさせたのが横綱というのでは、お話にナラナイ。
男の子を持つ親として、暴力がまかり通る相撲界に子供を進ませたいと思うだろうか?
ハングリー精神が大事と言うけれど、身体を壊してしまったら、その先の人生にも支障が出る。
我々が子供だった時代は、教師の体罰もあったが、今は体罰も暴力として禁止されている。
相撲界だけ、世の中と逆行するつもりなのだろうか。
貴乃花親方への風当たりは強いが、警察に届けなければ、相撲協会に揉み消される可能性とか、示談で終わらされてしまうという危機意識があるのではないか。
貴ノ岩がガチンコ相撲で白鵬を破ったから、稀勢の里は横綱になれたという話もある。
モンゴル人同士なのに忖度をしなかったというけれど、それって以前の八百長相撲容認と、どう違うのだろうか。
他国から来て、辛い思いをして横綱になったという気持ちは判るけれど、もしモンゴル人の互助会的な雰囲気があるのなら、全て台無し。
今日の結びの一番の白鵬の振る舞いも、とても横綱として見苦しいモノだった。
別に、外国人だろうと強くて横綱になるのは、全く構わないのだが、横綱の権威をぶち壊す振る舞いだけは止めて貰いたい。
ココまで大事になったのに、蓋をする様なコトがあれば、世の中の「いじめ」に対して間違ったメッセージを送りかねない。
文部科学省に、新たな火種が又生まれたというコトだろうが、世間の人々はどう動くかというコトを注視しているハズだ。(それにしても、加計学園の話題をメディアがスルーする材料になっているのも、因縁めいた気もするのだが‥‥)