人というのは変わるモノという気がした本がこちら。
メインの金子勝さんは、昔とあまり変わらない発言をなさっているが、それに対して対談相手の丸川さんは、自分で問題だと言っていた陣営に身を任せての政治家稼業。
『何だかなぁ』と思ってしまうのだけれど、結局、政治家になりたい人というのは、自分のポリシーよりも、ならしてくれる相手の言うなりという、実に良い見本かも。(元々、ポリシーなど無くて、この本の時も相手の説に対して迎合していただけなのかも‥‥)
タイトルに魅かれて読んで見たのだけれど、約15年前のイラクに対する状況と、今の北朝鮮に対する状況が、結構、酷似しているので、『歴史は繰り返す』のかもしれないと。
加えて、大衆は何度もダマされてしまうのだなとも。
特に、日本に対しては、昔から誰もが責任を取らないまま、ズッーと流されて来ているのだなと、何時もと変わらぬ感想だったりして。
物事の本質は、あまり変わらないので、経済学を学び、世の中を理解するには、古い本ではありますが、中々良い本ではありました。
それでも『対談相手にダマされてしまったのでは、金子先生』という気持ちにさせられる本ではあります。