2017年12月27日

理系の壁?

という気が少ししてしまったのが、こちらの本。


というのも、「あの人は射手座だと思うか」という問いに対しては、12分の1の確率なのだから、「そうとは思わない」というのは、論理的に正しいとは思います。

しかし、原子力の利用は是なのか、非なのかというのが、単純に2分の1で50%と言えるのかどうか。

しかも、福島原発の事故があったから、安全に注意するから、5%増えて55%というのが、理系の考え方とはとても思えない。

確かに、完全な安全を求めても無理だとは思うのですが、少なくとも放射能の無毒化が未だに出来ない以上、そういうモノを世の中に生み出すコトに対して、倫理的に良いのかどうかを考えるべきではないのかと。

しかも、原子力の電力が必要なのであればという前提自体が、マズ不思議。

恣意的な前提条件を付ける意味が全く不明。

それ以外に、電力を生産する手段が皆無であれば別ですが、他の発電はコストが掛かると言っても、廃炉のコストを無視した計算式を使うが故に、コスト安なだけで、事故が起きてからの除染費用を考えれば、原子力発電は高コストになるのは自明なのに‥‥

文系の人間ではありますが、昔から数字などに強く、数学も得意だったりするので、仮定条件が間違っているのに、正当化するコトが理系とは、とても思えず。

それ以降のお話も、頷ける部分もあるのですが、どうなのかという気分にさせられてしまいました。

科学者は進歩こそが正しい道としか思わないけれど、ココまで文明が進んでしまうと、進歩が倫理的に正しいのか否かという哲学的命題無しに、野放図に進歩という名の研究の推進は、善とは言えないのではないかとすら思います。
人気blogランキングへ←応援よろしくお願いいたします

Posted by seitaisikoyuri at 22:35│Comments(2)
この記事へのコメント
こんばんは

工業化学を学ぶ母校では必修科目(単位)に倫理哲学がありました
これを必要と考えていた学長は今回書かれているような想いを持っていたのでしょうね


凸凸!
Posted by k-hirata at 2017年12月27日 23:42
k-hirataさん、立派な大学だと思います。

倫理観の欠乏した研究は、大変危険だと思います。
Posted by koyuri at 2017年12月28日 21:27
 
にほんブログ村 健康ブログへ