今の若者は消費しないと言うけれど、それは少し前から続いているようで、こんな本を見つけた。
この本で論じられてる20代から、8年過ぎて、もっと消費しないと言われた、現在20代の子供達を見ていると、とにかく忙しくて、消費している暇が無いのではという気にさせられる。
特に息子は、まとまった休みに何とか年に二度だけ帰省しているが、それ以外は週に一度の休みしか無く、それではとても海外に旅行するコトなど、物理的に無理。
昔みたいに、大学時代の生活費はほぼ全額親が出してくれてでは無く、アルバイトをしなくては絶対に生活出来ないという人も増えているらしいし。
しかも、アルバイトの金額も昔の物価と比べると、安いんじゃないのと思ってしまう。
大学生の家庭教師の料金は、昔と比べてそんなに上がっているとも思えない。(ちなみに、何十年も前だって医大生なら月に三万も貰っていると聞いた覚えが‥‥)
ちなみに、大学時代、暇な時間を持て余して、料亭でバイトして、何となくお金を貯めていたら、結構な額になったので、せっかくだからとヨーロッパ一周の旅に出たのは、時間とお金と健康の三拍子が揃っていたからで。
今は、中々、時間とお金と健康の三拍子が揃っているという人は、減っているのではないかと思う。
無論、チャンと三拍子揃っている人は居なくはナイと思うけど。
年金も破綻するかもとまで言われたりしていれば、取りあえず貯金という気持ちになるのは無理はナイ。
バーチャルな世界で、ストレスを発散させて、黙々と働く若者が消費しないのは、若者にではナク、世の中の方にこそ、問題があるからだろうと、改めて強く思った一冊。