俳優の大杉漣さんが、66歳で急性心不全で亡くなられたというけれど、人の寿命というのは誰にも判らない。
両親共に、突然死しているので、もしかしたら自分もという気もしないではナイのだが、若い頃から「人は死ぬ為に生きている」と思っている。
但し、それも若い時に、話の流れで「歳をすれば死んでもイイと若い人達は思うかもしれないが、逆に年をしたらもっと生きたくなるもの」と、医学部の教授が自分が癌と知っていて、医学生に話したというコトを聞いて、本当にそうなのか確かめてみたいと思って生きて来た気もするのだが‥‥
おそらく、若い頃から好きだった作家さん達が、そんな感じの人々だったからなのかもしれないけど。
そうした作家のお一人が書れた本がこちら。
どちらかというと、漢方薬などは飲んでも、それ以外は検診を受けるだけで、色々な検査もあまりしない方なので、五木さんほど徹底はしてませんが、生き方は似ていると思います。
そもそも、ピンピンコロリならともかく、健康を害して長生きしていても、自分も周囲も不幸なだけ。
両親みたいに、ポックリ逝くのはあまりにあっけ無さ過ぎて、周囲が茫然としてしまうので、出来れば数日前に寝込んで、死ねたら本当にラッキーではないかと思ってます。
10代の頃は、『万葉集』など上代の溌剌とした時代が好きでしたが、徐々に中世の厭世感がありつつも、末法の世を生き抜こうとする感じが好きになって来て、あるがままに『天命』を生きていけたらと。
今さっき、パシュートで女子が金メダルを獲りましたが、今年はスピードスケートの女子500と、男子のフィギュアでも金を取れ、今年、年男の息子が生まれた日に、男子の複合団体で金メダルを獲った時のコトも思い出されます。
人生には、良い事も悪い事もありますが、過ぎてしまえば思い出の中の1ページ。
何があろうと、死ぬ時が来るまで、生きて行くしかないのだろうと思います。