非正規が大変というコトは、著者と同じく高齢になって、主人が自営から転職したので、それなりには判っている。
タダ、それでもそれなりに仕事はあったし、主人の母親の世話もしなくてはナラナイので、低賃金でも仕方ナイと、我が家は割り切れる状況にあった上に、田舎なので著者の様に各種色々な経験をというのも無理。
故に、本当に世の中は大変になっているというコトは、それなりには知っていたが、ビックリという事も多く。
ちなみに、介護職など非正規として新人を受け入れると、県などから補助金が入る仕組みを利用して、一年間はハローワークに出した時給より安く中高年を受け入れ、一年後には全て解雇して、補助金の不正自給をしているのではという疑惑のある事業所も、存在しているのではと思うコトも実際に在った。
なので、上記の本みたいなコトは、おそらく日本中の何処でも在るとは思う。
確かに、高齢になってしまうと、若い時の様に、俊敏な動きは出来なくなってしまうが、時には経験が物を言う場合もある。
それでも、中には理不尽な対応をされる場合も有り(著者と違って、無風を選んだ元自衛官とのエピソードなど、実に示唆に富んだ、無駄な仕事の進め方などの話は興味深い)、企業ももっと非正規を上手く使いこなせば良かろうにと思う。
それにしても、労働人口の減少が囁かれる今、ロボットが人間よりも使える様にならなければ、人手不足倒産も充分にあり得る。
他人の時間を、浪費させて構わないという会社は、何れは淘汰されて行くのではないか。
今は、ネットなどで色々な口コミも書き込める時代なので、労働者を大事にするかどうかも、会社の存続に関わると思うのだが。