摘まないとダメなのではと思ったのが、こちらの本。
「日本では格差が広がった広がったと言われてはいますが、それでも世界的に見るとまだまだ豊かな国」と述べているのですが、格差というのは一旦、広がってしまうと、簡単には取り返しが付かないモノ。
地方に住んでいると、高校卒業後に首都圏に行った人々は、ホトンド地方に帰らず、都会暮らしをしています。
加えて、地方に住んでいても、自分の子供を良い大学に行かそうとする人々は、多くはナイけれど、中学や高校から首都圏の学校に行かせてでも、名門大学にと思っている人が居るので、少子化というコトもあるのだとは思うけれど、地方の平均的学力は昔と比べると、かなり下がって居るのではないかと。
そうして、今後、地方の過疎化などが進んで行くと、地方が存続出来るのかと時々考えてしまいます。
空気も良いし、作物も取ったばかりの方が美味しいしなどと、地方で暮らす方が人間らしい暮らしが出来そうに思えますが、地方経済が衰退してしまうと、ソコで暮らすという事が、結構大変になりそうです。
上記の本の指摘自体は正しいと思う部分も多いのですが、「まだ大丈夫」というのは、気付いた時には「もうどうしようもナイ」になっている可能性が大だと思います。
外国よりもマシなんて思ってナイで、スグに手を打たないと、昨日の本みたいにアメリカの後追いになってしまったら、一部の人々の手で、大勢の民衆が踊らされるだけ躍らせられて、結果、ホトンドの国民が貧困もしくは貧困スレスレで生きるしか方法が無くなります。
そして、アメリカみたいに、どちらがなっても大企業が潤うだけの二大政党制が定着してしまうと、マスマス格差拡大しか、選択肢が無くなってしまうのです。
他者と比べて卑屈になるなという著者が、世界と比較すれば日本はまだ大丈夫というのは、何となく違和感が残ります。
どの国にも格差は存在して、どの国にも問題は在ると思いますが、だからこそ、少しでも格差を減らす努力とか、全国民が幸せになる方法を探すとか、未来に向けて努力するのを止めてはダメだと思います。
そして、それは個人で何とかなる問題とは思えません。
格差をやり過ごすのではナク、皆で格差縮小の為に努力した方が、世の中は良くなると思いますが‥‥