同じ著者の本を二冊読んだら、重複している部分もあったが、逆にそれゆえ納得する部分も多かった。
と、こちら。
知らなかった著名な人々の、大変な子供時代も知るコトが出来て、実に興味深かったりしたのだが、ある意味子供らしい子供時代を生きていないと、自分が真の意味で大人になれないので、子供など他者に対しての接し方が、中々、上手く行かないという人になりかねないという。
おそらく、そうしたコトも、現在の少子化の背景にあるのではというのだが、多分にその傾向はあるのではないか。
どちらも、最後に「愛着スタイル診断テスト」というモノがあるので、自分の性格を知りたいと思うのであれば、是非とも読んでみると良いのでは。
生後しばらくの間、親と子の絆作りはとても大切だというコトを考えると、もう少し女性の社会進出について、方法を考えるべきではないかと。
そもそも、基本的に八時間労働が基本だというのに、残業が多過ぎる現状を変えるべきではないのだろうか。
東京医大が、女子の点数を引き下げてでも男性を多く入学させたいというのは、ハードな残業をこなしてくれる人を医師にしたいというコトだろう。
労働者を使い捨てにしたがっている日本の労働環境が間違っているのであって、適正な労働時間を守り、男女共にゆとりある生活をする以外に、今の少子化を改善させられるとは思わない。
人との付き合いが苦手な人も、どうすべきかという様な本に触れる時間すら無ければ、自分を変えて行く必要性に気付かずに終わってしまうだろう。
円滑な他者との交流と、ゆとりのある生活こそが、本来、人間らしい生活なのであって、経済第一主義では、その内に世の中が頭打ちになってしまうに違いない。