最近、かなりハマって読んでいるのがこの方の小説。
特に、感銘を受けたのが、こちら。
現実でも、警察不信、検察不信になりそうなコトが一杯なのだけれど、改めてそうなりそうな一冊。
政治家などとの繋がりにより、事件化されたり、されなかったりする裏側。
『巨悪は眠らさない』というのは、夢のまた夢なのか。
巨額の不正が許されてしまう大企業と、血祭りに上げられる弱小な人々。
投資を始めたいと思う人なら、是非ともこちらを読んでからにすべきかと。
胴元が一番儲かる様に出来ているのに、本気で挑むというのは、簡単ではナイ。
バブルの崩壊から久しいが、現在、国が盛んに株を買っているのも、こうした背景があるからなのかもと思ったりもする。
もう著者は亡くなってしまったけれど、「デパートを税金で救う国」の行く末を読んだ時と類似の絶望を日本に感じた。
日本は大借金国家だ。1999年度末の国の債務は約510兆円と、破綻状態にあるといってもいい。それでも政府は財政再建を先送りにするばかり。その先には国家滅亡のシナリオしか残されていないと看破した、糸瀬茂さんが生きていたら何を思うだろうかと、思わざるを得ないのだけれど‥‥