医療費削減や、介護費削減のタメに推奨されている在宅での看取り。
それでも、中々、現実は厳しく‥‥
この本に書かれている現実も、大変なのだけれど、現実にはもっと大変な話も聞く。
親が大変でも、一緒に住まず、加えて介護の派遣も頼まず、放置したと言われないタメに、一週間に一度位は在宅診療だけは頼むけれど、施設に入れるお金も勿体ないのか、入れるお金もナイのかという人も存在するのだという。
格差社会というけれど、お金がナイ(逆に全く無くて、社会保障の網に掛かった人の方が、もしかしたらマシなのかもしれないけれど、本来ならフォローされるべき人でも、日本は申請主義なので、セーフティネットに救われない人もかなり存在しているらしい)人は、おそらくこうした小説にもなれぬほど、大変な目に遭っているらしい。
おそらく、現在でこうした人が存在しているのだから、将来になったらどうなるのか、考えるだに恐ろしい。
このブログで、何度も「ピンピンコロリ」を推奨しているけれど、誰もがそうなれるとは限らない。
でも、そうでなければ、かなり大変な現実が進行中。
未来を、自分でどうデザインするべきか、この手の本を読んで覚悟を決めるべきなのかもしれない。
長生きするのは、とても良いコトだと思われていたのだけれど、物事には表もあれば、裏もあるのだと知っておくべきだと思わせてくれる一冊。