日本は、世界各国より、一気に高齢化社会から、超高齢化社会になったという。
高齢化社会とは人口の7%、超高齢化社会は人口の14%が、65歳以上の場合に言うのだとか。
フランスでは、114年必要だったのに、わが国ではたったの24年と聞いて驚かない人は居ないのではないか。
故に、2030年には予想によると、総人口1億1522万人の内、15歳未満は1115万人、15〜64歳は6740万人で、65歳以上は3667万人だという。
つまり、人口の三割以上が65歳以上の高齢者になると推定されているのである。
超高齢化社会の割合が、倍増するのだから、超々高齢化社会と言うしかナイ。
そんな時代に、国防に多額の出費をしても、どうにもなるまい。
そもそも、戦う兵士が充足出来るかどうか。
若者は、低賃金故もあって、結婚もせず、子供も産まずという人達が増えている。
2030年に生まれるだろう子供の数は、たったの69.5万人。
団塊の世代と比べると、その少なさが際立つというモノ。
そして、その団塊の世代が2030年には、後期高齢者になっている。
たった3〜4%しか出来ないというピンピンコロリとなると、どんな社会になるのか、少し想像力を働かせてみれば、判るのではないか。
社会予算を、しっかり福祉に振り向け、社会を拡大するよりも、上手に縮小する以外に、この先の未来は描けない。
小手先だけの改革など、数十年後には無意味になりかねないというコトを、この本は教えてくれる。