本当に面白くて、今日中にブログを書けなくなるのではと思ったほどの一冊。
タダ、この本が書かれてから十年が過ぎ、上海の経済は日本よりも活気づいているという話を聞く。
中国の実態経済は、政府の発表だけに、正確とは限らないとは言うものの、日本の経済停滞が長引いているので、日本との差は確実に詰められている。
しかも、全体を比べればまだ日本が勝っているかもしれないけれど、お金持ちの実数は上位だけみれば中国の方が数が増えている可能性も高い。
それは、この本の最初にも指摘されているけれども、国民性の違いかもしれない。
少なくとも、変に安全志向の内向きな日本の暮らしが、長引く不況をマスマス増幅させているのかもしれない。
寿司職人として、外国に渡れば、日本の賃金より格段に高い報酬を手に出来るという話を、東京の一等地で有望なシェフとして働く子供を持った人から聞いたコトがある。
10年前と違って、既に日本は中国から簡単には人材を呼べる国にはなりなくなりつつ、あるのかもしれない。
今は、違った国から日本で働こうとする外国人を受け入れるコトで、何とか回しているけれど、労働者の賃金を増加させられないままでは、誰も日本で働かくなくなる時代が来るかもしれない。
上記の本で指摘されている、役所の形式的な書類の発行問題など、日本のシステムには制度疲労が来ている可能性も高い。
娯楽性も高いので、暇があったら是非一読して欲しい一冊。