西洋人に、東洋哲学の考え方を教えられると、又、違った目で百家争鳴の時代の賢人の言葉が、しっかり心に沁みて来ます。
無論、既に取り上げられた人々の思想は知っているので、そういう見方もあるのだと思っただけではありますが、だからこそ、より多面的に理解が深まった気がします。
ともあれ、今の日本の政治の現状を見ていると、荀子の説く様に「人の性は悪なり。その善なるは偽なり」だと感じてしまう。
人間は弱いので悪の道に行きやすいので、善になる様に教育が必要で、学び続けることによって善に至らなければならないハズなのに、どうもそうでない人達が多過ぎる。
政治家は自らの欲望に負け、官僚は自らの保身に負けて、恥ずかしげもなく世の中に醜悪さを撒き散らしている。
知り合いの小学校の教諭の方に、「今、道徳教育を小学生に教えているのに、今の政府の体たらくを見て、子供達はどう感じるのでしょう。教え難くナイですか」と聞いたら、「正直になり、間違ったら素直に謝罪する」という話をしなくてはナラナイのに、現状は平気で嘘をつき続けるタメに、証拠隠滅をしている様に見える。
当然、小学生でも、高学年になるとニュースなどをチャンと理解しだす。
それでも、授業として教えなくてはナラナイし、以前よりドンドンしっかり教育すべきであるというお達しになっているので、本当に大変だとこぼしてました。
誰が見ても胡散臭い話を、最高学府の出身者がフォローしているので、どう子供達に教えれば良いのかと矛盾を抱えているのを、ひしひしと感じました。
もう、この国の将来はまともに機能しないのではないかと、実に悲しい気持ちになりました。