ドイツと聞くと、イメージ的に頑固というイメージなので、日本とはかなり違う部分が多い。
いわゆる、日本人とドイツ人との比較なのだが、確かにそういう考え方をする人も世界には居るのだなと驚く部分も多い。
ともあれ、日独の学校教育に対する著者の感想は、実に示唆に富んでいる。
以前、何かでドイツの教育制度について読んだコトが有るけれど、どちらかというとドイツの教育をベタ褒めしていた。
しかし、現実に暮らしていて、子供も通わせている人の意見というのは、良い面も悪い面も捉えている。
ともあれ、ドイツも貧富の差が教育に関係しているけれど、日本とて同じ。
日本に階級格差は似合わないと書かれているが、既に日本も、教育や社会に様々な弊害が出て来ている。
特に、その傾向は少子化が進んで来たからか、顕著になっている気がする。
そういう意味では、昔の日本しか知らないのではという部分も有るのだが、ともあれ、日本の実態は我々が知っているのだから、補正して読めば充分である。
ともあれ、他国の文化を知り、制度を知るというのは、自国について考えさせられる良い時間だと思うので、暇が有ったら読んでみても良いのではないかと思う。