最初の本は、大概続編よりも良いというのが定番ですが、この本は続編の最初の部分の歴史分析が素晴らしい。
後半は、前の本の補強していて、それはそれで面白いのではあるが‥‥
秀吉の出自の謎とか、上杉謙信や伊達政宗の分析とか、松前藩の前身や琉球と薩摩藩の関係など、目新しい問題が一杯。
時代の変遷と講談的な流れを無視して、教科書とは違う正しい歴史感を教えてくれる。
そもそも、明治維新と言うが、それが絶対的に正しいワケでは無く、間違ったプロパガンダや思想の押し付けなども存在する。
日本人は、真面目で勤勉なコトは良いけれど、それも程度物。
間違っていると思っても、同調圧力に流されてしまう。
昔から、政権を奪取した人は、非情な部分が有ると思ってナイと、庶民は働けど働けど楽にならざりしというコトになってしまう。
世の中の仕組みを知り、自分の頭で色々なコトを考えなければ、マスマス搾取されるだけの人生になりかねない。
日本はOECDに加盟している同じアジア諸国である韓国にも負け、年収・時給ともにアジア諸国では最下位(OECD加盟国内)となったというニュースを知って、素直というのも考え物なのかもと思いを深めた。