社会保険庁は、昨年度の国民年金保険料の未納率が37.9%で過去最悪になったと発表したが、これには保険料を免除・猶予されている人が含まれておらず、含めた場合は54.4%にはね上がる。加入者の2人に1人を超す人が、保険料を払っていないのが実態だそうだ。
正直、国民年金は満額貰えたとしても、月々の額は生活保護費よりも少ないワケで、下手すると納めるよりも少ない額しか貰えないのでは、納めたくナイ気分も判る。
要するに、若くて働ける時に掛けたお金で、老人の暮らしを支えるという相互扶助の気持ちが無ければ、とてもじゃないがバカバカしくて払えないモノだと思うのだが、とにかく「得をしますよ」とだけ言っている。
ともかく、年金というのは当然のコトだが、「長生きすれば得になるし、そうで無ければ損をする」に決まっている。
保険料をより多くの人に納めて貰うには、モラルとかの問題も密接に関わる問題と思う。
ともあれ、本当に困っている人達、例えばリストラされて、社会保険から離脱せざるを得なかった人は、次の仕事が見つかるまでは、現金が大事なのでとても年金などを納める気持ちになどナラナイだろう。
そういう人達を猶予して、未納率を下げて問題の解決策を曖昧にするよりも、年金の問題はもっと深いトコで考えるべきではナイだろうか。
半分も納めない年金制度など、既に破綻しているのだと思う。ソレを率直に認めて、一日でも早く年金の議論をしなければ、この先団塊の世代が年金を受給する時代になれば、本当に大変なコトになるのは、誰の目にも明らかなのだと思うだが‥‥