2022年04月30日

人間に必要なのは倫理観

ロシアが、核攻撃をするかもとか、毒ガス兵器を使うかもと言われているが、日本は第一次世界大戦とはあまり強く関わらなかったので、第一次世界大戦の実態を知っている人は少ない思うが、互いに毒ガス使った悲惨な戦争だったと初めて知った。


精神科医で、作家の帚木蓬生さんの久々の長編です。

去年発行されたのですが、今年に入りロシアがウクライナを戦場にしているコトを考えて読んで見ると、科学者が国などを考えて悪魔の道に入り込むと、大変なコトになるのだと改めて思い知りました。

確かに、上記の本はオウム真理教のコトを題材に書いてありますが、日本も第二次世界大戦では七三一部隊などの人体実験なども有り、戦争のタメとは言え、惨い事を行ってきた歴史が存在しています。

日本人は、スグに熱くなってスグ忘れるというコトを繰り返しているので、悪い事をしてもうやむやになってしまうのですが、戦後になって七三一部隊の人達は、罪を償うどころか、戦前の経歴に相応しい地位に戻り、それぞれの分野で頂点まで行ったとは驚きました。

大学の学長になったり、都知事になったり、ミドリ十字のトップを務めたりと本当に様々だったりするので。

つまり、科学者が魂を売ってしまい、倫理観などどうでも良いとなったら、何をするか判らない。

唯一の被爆国なのに、核を製造したり、他国に反撃と称して核を使ったりしようとするのも、倫理観が欠落してくれば、無理もナイ。

そう考えると、上記の本は昔の問題が炙り出されるだけで無く、これからの日本の進む道を考える上でも、読んでおきたい本だと言えよう。  

Posted by seitaisikoyuri at 20:02Comments(6)

2022年04月23日

プライバシーは大丈夫?

国がマイナンバーカードを普及させようと苦心惨憺しているのは、プライバシーを無くすタメとしか思えない。

マイナンバーカードと運転免許証情報の一体化は、2024年度末の実現を目指してすすめられているようだが、本当に大丈夫なのか?

世界的にハッカー集団が存在し、会社とか病院に対しても、身代金を狙って犯罪が行われていて、しかも、日本のデジタル庁は進んでいないと言われている。

そんなコトを踏まえて読んでみると、気掛かりな一冊。


弁護士だった方が、リーガル・サスペンスとして書いたモノなので深くは語れないが、江戸川乱歩賞を受賞した作品の二十年後という設定で書かれています。

日本は、進歩しているのか、それとも後退しているのか。というか、進歩は人間にとって、良い物だけをもたらすのか、そうでは無いのかという問題を考えて見ましょう。

IT化が進んだら、良いコトばかりでは無いと、ウィキリークスなどが示している。

昔から、独裁者の存在する国では、秘密を伝えるには実際に会って、密かに伝える以外ナイと言われているけれど、IT化が進んだら秘密など、無きに等しくなるのかもしれない。

昔々に読んだ、福永武彦のユートピアを破壊して個人を取り戻すというテーマの作品は昭和の中頃に書かれていたのだが、今や六十年以上経って実際にそうなりそうな予感が漂っている。  
Posted by seitaisikoyuri at 20:01Comments(4)

2022年04月18日

防衛費をアップするだけでは

ロシアがウクライナに侵攻して、日本でも防衛費を五年で倍増すると言っている人達が存在するが、そもそも防衛大学を卒業しても、15%もの任官拒否する人が居て、過去二番目に多いと言われている。

しかも、自衛官の採用数は2017年度に4年連続で計画を下回り募集対象者の年齢上限を26歳から32歳に引き上げたというが、不足しているのは変わらない。となると、戦前の様な徴兵制を復活させなれば、充足するとは思えない。

日本は少子高齢化が進んで、年金世代を若年労働者が背負えるか背負えないかというトコまで追い込まれているのに、防衛費をアップするだけの余裕が有るとも思えないが、それはどうするのだろうか。

東日本大震災の復興の為に、税金を別に徴収されているが、それも正しく被災者の為だけに役立てているかと言うと、そうではナイ。


上記は、その辺をミステリーに落とし込んで、小説に書いてあるのでお読み頂けると判り易いのだが、世の中は理想通りに展開しない。

我々、確定申告をする人は、所得税は2013年1月1日からの25年間、税額に2.1%を上乗せして徴収するコトと知っているが、給料天引きの方々は引かれているとは思っても、正確に2.1%という数字を答えられるだろうか。それが、チャンと使われていないコトも含めて。

防衛費を倍増させるとなれば、GDPの約1%を2%にするのだから、絶対に増税されると思って無ければ難しい。

となれば、消費税をもっと上げるか、年金を強引に下げるかしないと無理な相談になる。

そもそも、若い世代は重税に苦しんでも給料は据え置きだったりしているので、少子化になっているのだから。

そういった事も考えて、防衛費のアップを考えているとも思えないが‥‥しかも、日本が専守防衛を捨ててしまえば、仮想敵国と思っている国々も防衛費のアップを考えるだろう。

それで、マスマス防衛費のアップを考えたとすれば、日本という国が立ち行かなくなってしまうという将来も見据えているだろうか。

自分の頭で良く考えて判断しないと、戦前と同じ過ちを侵す道に突き進みかねないのだが。  
Posted by seitaisikoyuri at 22:31Comments(2)

2022年04月14日

円安は続く

日本に変動相場制が導入されて、1ドル360円だったのが最高値は70円台後半までになった。

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が1979年に書かれた時の相場が、1ドル200円辺りだったのでそういう意味では、マダその時よりは円高なのかもしれないが、あの頃は高度成長期でその後バブル期を迎える時期だった。

でも、今は団塊の世代も老人になって来て、ホトンドが年金受給者で、極稀に経営のトップに君臨している。

それで、日本経済が立て直せるかと言えば、無理というしかナイだろう。残念ながら。結局、日本は内需の拡大を疎かにしたツケが回っているのだと思う。


十年以上も前に、上記の本が出された。大和銀行の専務だった父と、その息子の話である。

昔から、確かに格差は有った。タダ、日本は益々労働者を安く使おうとするだけで、再生産の発想が無かった。

政治家は、「今だけ、自分だけ」との人が多く、その思想に官僚も経営者も引きずられて来た。

真面目に働いても、適切な給料を貰えない人達を沢山生み出して、何とか日本はズッて来たけれど、それが国を弱くした。

労働者の権利を弱くするだけの政策を止めて、日本人を大切にする。それだけでナク、新しい発想や展開無くしては日本は世界から取り残される。十年一日の如しのマンネリを世界に見透かされての円安ではナイだろうか。

今後、130円までの円安は有り得るだろう。そこで、マスマス日本が落ちぶれるか、逆に立ち直れるかが決まって来ると思うのだが‥‥  
Posted by seitaisikoyuri at 21:38Comments(6)

2022年04月03日

日本企業と政府の失敗

ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われたのは、1980年代。

なのに、ドンドン日本企業の地位の低下は著しい。


この小説は、誰だってモデルの企業が類推されると思われる。我々世代だと、「光る光る〜」というCMソングが真っ先に思い浮かぶ大企業だが、会社の寿命は必ずしも続かない。それは、優秀な人だけを採るから、没落が始まると書いたノンフィクションを思い出す。

廃れ行く原発に足掻き、自ら衰退を迎えようとしている企業と、日本政府を見ていると、今後の日本の展開も思いやられる。昔は、政治が二流でも、経済が一流だから大丈夫などと言っていたが、そんなことは無く、泥沼にハマっている。

革新的なコトをするよりも、失敗しない方が良いと思っていては、新しいモノは生まれない。

しかも、根本的な勉学をまともにしないで、スグに成果を求めても無理というモノ。

付け焼き刃の学習より、基礎的な学問を大事にして来なかったツケが回って来ているのだろう。

昔は、「赤信号みんなで渡れば怖くない」と言われたものだが、今や、「皆で一緒に貧しくなろう」と言われているみたいで、寒気がする。

日本の行く先が、お先真っ暗にナラナイ為にも、十年先・二十年先を考えるべきなのだろうが、逆に復古主義の教育になろうとしている現在を思うと、気が重い‥‥  
Posted by seitaisikoyuri at 19:40Comments(6)