2005年10月15日

アフターダーク

「夜明け前」は一番暗い。

そして、夜明けが来ると信じて人は生きるしかないのだろうと思います。

日記の表題は、
アフターダーク

この本の題名です。

村上春樹の本は久し振りなので、ドキドキしながら読みました。
昔と感じ方が違っているのではないかと心配で‥‥

多少違ってましたが、相変わらずゆっくり始まるストーリーの展開にイライラしながら、アッという間に一気に波にサラワレタ感じで読み終わってしまいました。

説明として、短いバージヨンだと、「子供にナゼ援助交際していけないかと聞かれたら、マズこの小説を読みなさいと言うべき」ですかね‥‥

河合隼雄さんだと援交するべきでない理由に、「魂が汚れるから」ともっと短いバージョンの答えをなさってますが‥‥

ともあれ、こういう本を読むと、本のラインから外れるけれど、国連人口基金の2005年世界人口白書で、現在の世界人口は64億6470万人で、そのうち飢餓人口が8億人、そして、30億人近くの人々が一日2ドル以下で生活しようと苦しんでいるというコト。
世界人口の約半分が数百円以下で一日を生きようとしているコトは現実として、存在している‥‥そう思います。

前にアフリカでルーシーと名付けられた女性(ビートルズのルーシー・イン・ザ・スカイ・ウイズ・ザ・ダイアモンドから付けた名前)が、世界の全ての人のルーツかもしれないという説があるとお話しましたが、アフリカから東へ東へ来て、中国や朝鮮半島から日本へ渡り、その先にアメリカ大陸のインディアンになったというコトも言われているのですから、一番近い親戚筋にあたるアジアと仲良くできないのは、とっても不思議で仕方ない。この本に登場する中国の19歳の女の子のような話は、多分ゴロゴロあるのだろうと思うと‥‥そうした人を踏み台にして、繁栄しているのに、その自覚すらナイのは、どうなのだろうかと思ったりします。

ともあれ、姉妹の葛藤が見事に書かれていて、村上ワールドは健在だと思いました。

現在、一番有名な村上さんとは違うケド、二人とも関西の人です。関西は本当に破天荒な人を生み出す可能性を秘めた土地だと改めて感服させられました。
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