2005年12月08日

忘れてはいけないコト

おはようございます。
オトトイ、「今日は何の日でしょう?」と聞いた時に、当然もっと話題になるかと思いましたが、ローカル新聞では一面の下の「斜面」という、朝日新聞で言ったら「天声人語」の場所で触れられていただけでした。サッと読んだだけなので、見落としもあるかもしれませんが‥‥

『太平洋戦争は遠くなってしまったのだなぁ』と思いました。
モチロン、ワタシは実際の戦争を知りません。
でも、父親は戦地に出向き、捕虜になり、九死に一生を得た人ですし、母親も従軍看護婦として中国に渡り、帰国して東京大空襲の時は燃え盛る東京を見ながら、患者を避難させるのに一苦労し、戦後は捕虜の取り扱いについて、GHQの本部に呼ばれて質問された経験があるので、ある程度あの戦争の話は聞かされています。
母親から、日清・日露の戦争に親戚が行った話とかも聞かされたコトもあり、歴史の教科書で習うような話は現実だったのだと思ったりもしました。

ただ、ワタシのコロは、昔のコトはじっくり教えてくれても、大正デモクラシーくらいで授業の時間が終わりになり、後はロクに教えられませんでした。下手なコトを発言して問題になるのを恐れたのかもしれませんが、授業中に退屈なので覚えては見るものの、面倒なコトは大嫌いで、ヒマがあったら小説を読みたがっていたワタシは現代史はメチャメチャ弱いです。入試には日本史だったのですが、出ないだろうと踏んでましたし、出た時はアキラメルつもりで勉強しませんでした。

戦争の御蔭で両親は当時としては、晩婚だったし、子供三人は飛び飛びに生まれていたので、最後に生まれたワタシの母親の生まれた年は、関東大震災の年だったりしたので、テキトーに覚えててもナントカなると思いながら、生きてきました。
蒲生邸事件

作者と同じ年の生まれなので、多分似たような教えられ方を学校でしたのではないかと思われます。
主人公の最初のコロの思いは、多くの人が共感できるでしょう。
オトトイ書いた、加賀乙彦さんの本は相当頑張らないと読めないと思いますが(ワタシも去年相当なる時間を掛けて読んだのですから)この本なら、楽に読めると思います(昔、NHKでドラマ化してたような気が‥‥)
「昔を現代人が批判するのは簡単だ」という趣旨のコトが語られてますが、過去の失敗を踏み台にして進歩しなければ、どうなるのでしょう?

あの戦争は、欧米に仕掛けられたもので、欧米の真似をしただけなのに、そうした論調が数多くあるコトはヨク知ってますが、植民地支配はイケナイのです。先にやった欧米があるのだから、日本だってというのでは通りません。赤信号を渡るのはイケナイのです。ただ、上手く行けばナントもナイだけで、死んだとしても自分が悪かったと言われるだけなのです。
そんな当たり前のコトも判らないのだろうかと、戦後処理の時に本当に責任を取らずに上手く逃げた人々の末裔(マツエイ)が闊歩(カッポ)する世の中を思うと、無責任な人間が横行する世の中の先鞭(センベン)だったのだろうと悔しくなります。
自分がやったコトの責任は自分で取るのが当たり前です。でも、弱者にはそう言うのに、強者にはそう言わない、そんなダブル・スタンダードがこの国を悪くしているのです。騒音裁判で、最高裁が住民の訴える権利を認めたのは画期的でした。
日本に正義が残されているとしたら、出世が終わり罷免されるコトのナイ最高裁の人々に期待するしかナイではありませんか。
どうか、三権分立とは名ばかりの、政府の力が傑出している日本ですが、裁判所の皆さんの奮起を期待したいと思います。
政府と国会の茶番劇では、どうも日本が世界に誇れる国家になれそうもナイから‥‥
浮世離れしている言われても、だからこそ崇高な判断が出来るのだと期待させてください。今の、日本を変える力は裁判所しか即効ではありません。

そして、今の若者達が、本当に正しい選択をする様な大人になっていってくだされば日本は変えられるかもしれません。若い人々には、無限の可能性があります。
どうか、世の中の真実をちゃんと知ろうとして、人生を投げないで生きてください。
ブログを読んでいる多くの若者達が、自らの意思に反して死ななければならなかった時代が、ほんのちょっと昔に日本にもあったコトを判って欲しいのです。
戦争になったら、真っ先に銃の前に立たされるのは、ワタシの様な歳の人間ではナクて、若いアナタ達なのです。ワタシも自分の子供を戦争で失いたくはありません!!
アナタ達の御両親も兄弟も友達も、そして何よりアナタ達が戦争なんかで、命を落としたらツマラナイと思いませんか?
戦わずして勝つのが、『上の上』だと孫子の「兵法」にも書かれています。
平和は決してバカにされるものではありません。
平和がイチバンです。でも、平和もただ待っていれば手に入るものではナイのです。
戦争をして、利益を得たい人の欲望を阻止しなければ、すぐ壊れてしまうようなガラス細工みたいなものなのです‥‥
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