2006年01月29日

「偽薬」という処方箋

おはようございます。

「ニセ」の薬なのに、効くコトがあります。
プラシボー効果といって、高名なお医者さんとかが、「小麦粉」のようなモノを薬のようなフリをして、「とってもヨク効く薬を出しましたから」と言って飲ませると、フツウの薬の治る率とそんなに変わらずに治癒する人がいるというコトなのです。

これは実験ですから許されるのですが、実際そんなモノなら副作用の多い薬を使うよりも、安全な食品の方がマシなワケで、ともあれ、当然のコトながら全ての人が治るわけではありませんから、こうした「偽薬」は一般に出されるコトはありません。

しかしながら、これをベースに考えてみると、お医者さんとかが「アナタのは治りません‥‥」みたいなコトを言うのは、大変危険と言わざるをえません。(タマにそんなコト言われたという話をお伺いしますけど)

マタ、こうしたコトを別の意味から考えると、詐欺に会う人の気持ちも判るというものです。
大したモノではナクても、効果があると思う人なら効くと思って試して、本当に効く人も出て来るのですから、日本各地を渡り歩いて不思議な商売をする人々も大勢います。

そういう人達は、ウソばっかりを話すのではナク、真実の中に少量のウソ、つまり、「私は信じられる人間である」「私の売るモノは大丈夫」といったコトを紛れ込ませるので、多くの人はダマされてしまうのです。

最後までダマされて、ヨクなったならば、何も問題は起きないからイイのですが、途中でダマされたコトになると、ダマした相手への恨みと自分への後悔で二重にツラくなります。

ニコヤカに近付いて来ても、それはイイ人だからではナク、魂胆があるからニコヤカだったりするのです。

詐欺師達は、鏡を見ながら自分の笑顔を作っています。
見かけだけにダマされると危ない、危ない。

単にある程度のお金だけなら、マダ済みますが、知らないウチに命まで危なくなるコトがあります。例えば、第二次世界大戦の時に、日本は「神国」だから、ゼッタイ負けないナドと、冷静に考えればアリエナイ話なのに、今の北朝鮮の国民みたいに信じ込まされていたように‥‥

ダマされた傷が癒えるコロになると、「夢よもう一度」みたいな人が少しづつ増えて来るものです。熱くならずに、一歩引いて、冷静にならないと大変なコトになるかもしれません‥‥
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